塗装業者選びで失敗したくない人必見!一級塗装技能士に頼むべき理由

「外壁塗装はどこに頼んでも一緒」「安くしてくれる業者なら良い」と思っていませんか?

実は、塗装業界では資格がなくても工事を請け負えるため、業者によって技術力や施工品質に大きな差があります。「手抜き工事で数年後に剥がれた」「追加費用を請求された」という失敗事例も後を絶ちません。

そんな中、業者選びで失敗したくない方にこそ知ってほしいのが「一級塗装技能士」という国家資格です。本記事では、一級塗装技能士がなぜ“失敗しない業者選び”の基準になるのか、その理由を徹底解説します。

塗装業界に潜む失敗リスクとは?

外壁塗装や屋根塗装は、住まいの美観を整えるだけでなく、雨風や紫外線、経年劣化から建物を守るために欠かせない工事です。しかし、日本の塗装業界は「建設業許可が不要な小規模工事(500万円未満)」であれば、資格がなくても誰でも工事を請け負えるという現状があります。

そのため、十分な知識や技術を持たない無資格業者や、経験の浅い作業員による施工ミス・手抜き工事が後を絶ちません。施工後すぐには見えない「隠れたリスク」が存在し、数年後に高額な修繕費用が発生するケースも多々あります。

無資格業者・経験不足の作業員が多い

特にトラブルが多いのが、訪問営業や飛び込み営業を行う塗装業者です。「今すぐ塗装しないと家が大変なことになりますよ」といった不安を煽る営業トークで契約を取った後、実際の施工は下請け業者やアルバイト作業員に丸投げするケースが少なくありません。

こうした業者では、現場経験が浅く、適切な施工手順や塗料の特性を理解していない作業員が作業を行うことが多く、以下のようなトラブルが発生しやすくなります。

  • 下地処理が不十分で塗料が密着しない
  • 塗布量を守らず、塗膜が薄くなる
  • 施工手順を省略し、耐久性が大幅に低下する

業者選びの際は「資格を持つ職人が施工に関わるか」「下請けに丸投げされないか」をしっかり確認する必要があります。

手抜き工事の実態

塗装工事は、施工後すぐには問題が表面化しにくいため、悪質業者による手抜き工事が起こりやすい分野でもあります。以下のような手抜きが横行しており、知らずに契約してしまうと数年後に重大なトラブルに発展します。

下地処理をせずに塗装する

塗装工事の出来栄えを左右する最大のポイントが「下地処理」です。古い塗膜や錆、汚れが残ったまま塗料を塗ると、いくら高品質な塗料を使ってもすぐに剥がれてしまいます。

無資格業者の中には、下地処理を適当に済ませ、表面だけ塗って終わりという手抜き工事が多く見られます。見た目には綺麗に仕上がっていても、1~2年で塗膜が剥がれるというトラブルは、この下地処理不足が原因です。

塗料の規定量を守らない

塗料メーカーが指定する標準塗布量を守らず、コスト削減のために塗料を薄めて使用したり、塗布回数を減らす業者も存在します。これにより、塗膜の厚みが不足し、耐久性が大幅に低下してしまうのです。

塗布量の不足は、施工直後はわかりにくいものの、2~3年後に「艶が消える」「色あせが早い」「雨染みが出る」といった形で問題が表面化します。

塗りムラ・艶ムラが目立つ

技術力の低い作業員が施工を行うと、ローラーやスプレーの使い方が雑になり、塗りムラや艶ムラが目立ちます。光の当たり方によって色合いが変わって見えたり、凹凸が不自然に浮き出るといった不満の声も多く聞かれます。

このような「仕上がりの粗さ」は、資格者が適切な塗装手順を踏んでいれば防げるものですが、無資格業者では「早く終わらせて利益を上げる」ことが優先され、丁寧な仕上げがされないまま工事が完了してしまうのです。

価格の安さだけで選ぶとリスクが高い

業者選びの際、「相場よりかなり安い」という理由で契約してしまうと、高確率で失敗に繋がります。格安業者の多くは、以下のような手段でコストを抑えています。

  • 工期を短縮し、人件費を削減(結果として手抜き施工)
  • 塗料を薄めて使う、または低グレード塗料を使用
  • 下請け業者に丸投げし、中間マージンで利益を得る

一時的には安く済んだように思えても、数年後に塗膜剥がれや雨漏りが発生し、再塗装や補修工事に多額の費用がかかることも珍しくありません。

適正価格で丁寧な施工を行う業者に依頼していれば防げたトラブルが、格安業者を選んだことで「高くつく結果」となってしまうのです。

一級塗装技能士とは?

一級塗装技能士は、厚生労働省が認定する「技能検定制度」に基づく国家資格で、塗装業界における最高位の技術資格です。

一級と二級の違い

  • 二級塗装技能士:実務経験2年以上で受験可。基本的な塗装技術を証明する資格。
  • 一級塗装技能士:実務経験7年以上、または二級取得後2年以上で受験可。高度な施工技術・施工管理能力が問われる。

試験内容と合格率

  • 学科試験:塗料の性質・施工法・安全管理など専門知識が問われる
  • 実技試験:課題に応じた塗装作業(下地処理・中塗り・上塗り)の完成度を審査合格率は40~50%程度であり、長年の現場経験と技術力がなければ合格できない難関資格です。

無資格業者との決定的な違いとは?

施工精度の差

塗装工事で最も大きな差が出るのが「下地処理」と「塗膜厚み」の精度です。

  • 無資格業者は表面を簡単に洗浄し、そのまま塗装することが多く、数年で剥がれるリスクが高い
  • 一級塗装技能士は、下地の劣化診断を行い、錆落とし・ひび割れ補修・パテ埋め等を徹底し、塗料の性能を最大限に引き出す施工を行う

耐久性の違い

塗布量や塗り重ね回数を厳守しない無資格業者では、見た目は綺麗でも数年で劣化が進行します。一級塗装技能士は、塗料メーカーの規定に基づく正確な塗布量管理を行うため、塗膜が長期間しっかりと建物を守ります。

施工後の責任感と対応力

資格者は「自分の技術に責任を持つ」という意識が強く、トラブル時も迅速・誠実に対応します。一方、無資格業者は施工後に連絡がつかなくなったり、追加費用を請求されるトラブルも少なくありません。

無資格業者による失敗事例

  • 塗料が薄すぎて2年で剥がれた
  • 下地処理不足で塗膜が浮いた
  • 見積もりにない追加工事費を請求されたなど、無資格業者によるトラブル事例は全国で多発しています。

一級塗装技能士に依頼する5つのメリット

国家資格が証明する「確かな技術力」

一級塗装技能士は、塗料の特性、施工環境、下地処理の重要性を理解したうえで、正確な施工を行います。仕上がりの美しさだけでなく、耐久性・防水性を兼ね備えた高品質な工事が期待できます。

建物に合わせた最適な塗装プラン提案

資格者は現場での診断力にも優れており、「どの塗料が適しているか」「どこを重点的に補修すべきか」をプロ目線で判断し、最適なプランを提案します。

下地処理から仕上げまで妥協しない施工力

見えない部分だからこそ手を抜かない——これが一級塗装技能士の真骨頂です。ケレン作業・高圧洗浄・パテ補修など、塗膜の密着性を高めるための工程を丁寧に行います。

アフターサポート・保証が充実

資格者が在籍する業者は、工事後の保証やアフターサポートにも責任を持って対応します。保証書の発行、定期点検、トラブル時の迅速な対応が期待できます。

長期的に見たコストパフォーマンスが高い

一見すると無資格業者より費用が高く感じることもありますが、再塗装頻度の低下、トラブル時の追加費用削減など、長期的に見るとコストパフォーマンスが高くなるのが資格者の施工です。

業者選びで失敗しないためのチェックポイント

塗装工事は「どの業者に頼むか」だけでなく、「誰が施工するか」が品質を左右します。資格者が在籍しているかどうかだけで安心するのではなく、その資格者がどのように関わるのか、業者の施工体制が信頼できるものかを見極めることが重要です。

以下のチェックポイントを押さえれば、業者選びで失敗するリスクを大幅に減らすことができます。

1. 資格者が現場に関わるか確認する

「一級塗装技能士が在籍しています」と記載している業者でも、実際にはその資格者が現場に立ち会わないケースが少なくありません。広告や名刺の肩書きだけでアピールし、実際の施工は下請け業者や経験の浅い作業員に任せきりという場合もあります。

そのため、必ず見積もりや打ち合わせの際に、

  • 「施工現場には資格者が立ち会いますか?」
  • 「現場管理や施工品質のチェックは資格者が行いますか?」といった具体的な確認を行いましょう。

曖昧な返答をする業者は、現場に資格者が関わらない可能性が高く、信頼性に欠けると言えます。一方、誠実な業者であれば、「どの職人が担当するのか」「どのように資格者が関わるのか」を明確に説明してくれるはずです。

2. 自社施工か下請け丸投げかを見極める

塗装業界では、元請け業者が受注だけ行い、実際の施工は下請け業者に丸投げするケースが非常に多くあります。このような場合、現場での意思疎通がうまく取れず、施主が要望した内容が伝わっていない、手抜き工事が行われるといったリスクが高まります。

「自社施工」を行っている業者は、受注から施工まで責任を持って対応するため、施工品質が安定しやすく、責任の所在も明確です。

業者選びの際は、

  • 「実際の施工は御社の職人が行いますか?」
  • 「下請け業者や外注に工事を任せることはありませんか?」といった質問を投げかけることで、その業者が一貫して責任を持つ体制かどうかが見えてきます。

3. 見積書の明細が具体的か

業者から出された見積書を見る際には、内容の細かさに注目してください。「外壁塗装 一式〇〇万円」といった曖昧な表記が多い業者は要注意です。

優良業者であれば、以下のように細かく内訳が記載されています。

  • 塗料名(メーカー名・グレード・種類)
  • 塗布面積(㎡数)
  • 下地処理の内容(高圧洗浄・ケレン作業・補修範囲)
  • 塗装工程(下塗り・中塗り・上塗りの回数)

「一式」表記が多い見積書は、後から「これは別料金です」と追加費用を請求されるリスクが高くなります。また、何にどれだけ費用がかかっているのかが分からないため、適正価格かどうか判断できません。

細部まで明確に記載し、説明をしてくれる業者こそ、施工に対しても誠実である可能性が高いのです。

4. 施工実績や口コミ評価を確認する

実際にその業者に依頼した方々の口コミや施工事例は、業者選びにおいて非常に重要な判断材料です。

  • 施工事例が豊富に掲載されているか(ビフォーアフター写真、施工内容の説明付き)
  • 施主からの評価コメントがあるか
  • Googleマップや口コミサイトでの評価が安定しているか

特に、一級塗装技能士が関わった具体的な現場の事例や、その職人名が掲載されていれば、その業者が資格者の技術に自信を持っている証拠でもあります。

また、地域密着型の業者であれば、近隣住民の間での評判や紹介を頼りにするのも有効です。良い口コミが多い業者は、施工後のアフター対応まで丁寧であることが多く、安心して依頼できます。

5. 保証内容・アフターサポートの確認

塗装工事は「施工が終わってからが本当のスタート」とも言われます。だからこそ、工事後のアフターサポート体制が整っているかを確認することが重要です。

具体的には、

  • 保証書の発行(内容・期間)
  • 定期点検の有無(1年・3年・5年後点検など)
  • トラブル時の対応スピード(雨漏りや剥がれ発生時)

無資格業者や訪問販売系の業者では、施工後にトラブルが発生しても「連絡がつかない」「保証対象外と言われた」といったケースが後を絶ちません。一方、資格者が関わる業者では、施工後の責任感も強く、保証やアフターサービスが充実していることが多いのです。

まとめ

塗装工事で失敗しないためには、「どこの業者に頼むか」ではなく、「誰が施工するか」が何より重要です。一級塗装技能士は、技術力と責任感を兼ね備えた国家資格保有者であり、安心して工事を任せられる存在です。

『一級さん』では、一級塗装技能士が在籍する信頼できる業者をご紹介しています。「塗装業者選びで失敗したくない」と考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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